100年伝承の糀製法
甘酒
味噌、三五八漬

 (株)宝来屋本店
  • 宝来屋本店は、明治39年宝来屋糀店として創業。以来、100年以上にわたり伝承されている「糀製法」。
  • 糀から作る甘酒は、[飲む点滴]とも言われます。
  • 酒粕から作る甘酒とは、栄養価が違います。
  • 甘酒の効能
 

糀から作る甘酒の効能
甘酒の力は、現代では[飲む点滴]と言われるほどに強力です。
甘酒(ここでは麹だけで作った甘酒のことで話を進めさせていただきます。)
甘酒の効能を詳しく掘り下げてみることにした。
そして、麹のもつ力とその魅力について考えてみたいと思います。           
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甘酒の種類は2種類ある
甘酒とは2つあります。
1)酒の粕に砂糖を加えたもの
2)麹を糖化(とうか・・・・デンプン質を糖分に変化すること)させたもの。

両方いい点がありますが、
若干、前者の酒粕の甘酒はアルコール臭さやクセがあります。
甘味も砂糖の甘味です。
後者の麹の甘酒は砂糖を全く使っていないので、麹の甘味たっぷりですし、なにより、
醗酵食品だけあって麹の力を十二分に発揮できます。

●甘酒は米から作る
麹の原料となるのはお米です。お米を蒸して、麹菌をふりかけます。そして、麹菌が繁殖しやすい温度と時間管理をすると、米麹が出来上がります。
米麹には普通の米には含まれなかった成分が約400種類も生み出されています。
(参考文献 麹と麹カビの話 小泉武夫著)

●糀についてはこちらをご覧ください。 発酵食.com

ちなみに小泉武夫という方は
『生命力もなく、もちろん思考性もなどもうとうない『酵素』という化合物のこの作用(=醗酵)はまさに神の創造物とさえ考えさせられるほど神秘性と持った不思議な現象である』といっています。味噌醸造に関わると本当にそうだと思います。蒸した米にコウジカビをふりかけるだけで、こんなにいろんなことに使えるのは不思議というか、神秘の世界です。麹の甘酒はもちろん無添加、植物性、そして、自然のゆったりとした優しい甘味です。

●甘酒の化学的な栄養分析
・ブドウ糖を含む(麹甘酒の2割はブドウ糖)
すぐエネルギーとして使用できます。
しかも、多糖類に分類されるため、太りにくくエネルギーになりやすい。
余談ですが、栄養補給の時の点滴はブドウ糖をいれますね。
・ビタミンB群が豊富
糖質、脂質、蛋白質の代謝に必要なのがビタミンB群。
ビタミンB1,B2、B6,B12、パントテン酸、イノシトール、ビオチンなどを麹は作り、そのまま、甘酒の成分となる。
つまり、市販のビタミンB補強サプリより 手軽で、おいしく摂取。
・アミノ酸が豊富
人間の身体は約20種類のアミノ酸の構成。
そのうち9種類は食事からとるべき『必須アミノ酸』
甘酒は9種類の必須アミノ酸を網羅して、他のアミノ酸も摂取できる。
このように、甘酒の成分はものすごいものです。
昔の方が夏に甘酒を飲んだのも理解できますね。
生活の知恵です。